ecoLip

ホーム【解説】昨日の経済ニュース日本は不況になるの?心配な兆候はここに出ている!

icon

ニュース

2019.04.01日本は不況になるの?心配な兆候はここに出ている!

Summary

2019年、景気が悪化しているという報道が増えています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-31/POYAJW6JIJUS01
“日銀短観、景況感は悪化-世界的な景気減速への懸念で”――Bloomberg

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42960050W9A320C1MM8000/
“世界景気の先行きに対し、企業経営者が厳しい見通しを示している。日本経済新聞社が26日まとめた「社長100人アンケート」で、世界景気の見通しを「悪化」とした回答は約25%と前回調査から倍増した。”――日本経済新聞

https://toyokeizai.net/articles/-/270011
“日本はすでに景気後退局面に入っている”――東洋経済ONLINE

そもそもこれまでは、「アベノミクス」や「戦後最長の景気回復」など、景気が良いというニュースが多かったので、「あれ?景気が良かったのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。景気の見通しが変わってきていることについて、具体的に解説します。

※ こちらもご覧ください
【知識ゼロでわかる】景気って何?景気が良い・悪いってどう判断するの?
https://ecolip.net/article/20190201_833

今は「戦後最長の景気回復」じゃなかったの?

 

政府および委員会が様々なことを勘案し、景気の判断をするのが月例経済報告です。安倍総理大臣や菅官房長官に加え、経済分野に関わる閣僚らが集まり、景気の見通しを議論。政府の見解を表明します。

茂木敏充経済再生担当相は、2019年3月20日の月例経済報告で、「景気が緩やかに回復しているという基調は変わっていない」「景気回復が途切れたとは考えておらず、昨年の12月に戦後最長に並んで、本年1月に戦後最長を更新した可能性があるという認識は変わっていない」と述べました。

つまり、今も政府は「景気は良い」と発表しているのです。ではどうしてこれほど景気悪化がニュースになるのでしょうか?

景気動向指数が急速に悪化。不況ではないが、景気が悪くなりつつある

 

景気の良し悪しを計測するためのデータに、景気動向指数という指数があります。景気動向指数は、生産や雇用など多様な経済指標を組み合わせて日本国内の景気の様子を表すものです。複数の経済指標から機械的に計算し、客観的に判定されるものです。この景気動向指数が悪化しているのです。

また、内閣府は、景気動向指数をベースとして、景気がどのような状態にあるかを表す「基調判断」もあわせて公表しています。基調判断は下記の文言が基本となります。

  1. 改善:景気拡張の可能性が高いことを示す。
  2. 足踏み:景気拡張の動きが足踏み状態になっている可能性が高いことを示す。
  3. 局面変化:あとで振り返った時に判定される景気のピーク(景気の山)、景気の底(景気の谷)が、それ以前の数ヶ月にあった可能性が高いことを示す。
  4. 悪化:景気後退の可能性が高いことを示す。
  5. 下げ止まり:景気後退の動きが下げ止まっている可能性が高いことを示す。

内閣府は、これまで「足踏み」と言い続けてきましたが、ついに「下方への局面変化」という表現にトーンダウンしました。「下方への局面変化」とは、景気のピークが数ヶ月前に起きていた可能性が高いことを示すと定義されています。そうすると、2019年1月の時点では景気がすでに後退局面に入っていた可能性があるということで、注目されています。なお、基調判断が「下方への局面変化」となったのは、消費税率が5%から8%に引き上げられて消費が低迷した2014年11月以来、約4年4ヶ月ぶりです。

2019年も消費税率が8%から10%に引き上げられるタイミングです。消費税がアップすると、人々のサイフの紐が堅くなってしまい、景気にブレーキとなります。消費税率がアップする前に既に景気が悪くなりつつあるので、正念場を迎えています。


(内閣府のデータを基に作成)

結局、景気っていつ悪くなるの?

 

実は、内閣府の有識者による研究会が、1年~1年半に十分なデータが出揃ってから「あの時は景気回復期だった」「あの時は景気後退期だった」というように正式に判定しています。そのため「今日がまさに景気後退期の初日だ」というような判定はできません。つまり、実は景気後退になっているのに、誰も正確には分からない、というのが実情です。

景気が良いのか悪いのか、どう判定するのが正解なのかの答え合わせは1年~1年半後になります。ただし、過去、株式相場は、景気の変化に先行する動きを見せてきました。過去の景気循環と株式相場の動向を一覧にしたのが下記の図です。

(bloombergおよび内閣府のデータより作成)

日経平均株価がピークを付けた後、景気もピークとなる傾向があります。株式相場は、7ヶ月~2年11ヶ月程度、景気に先行してきました。

日経平均株価は、2018年9月に24,120円を付け、その後は緩やかな下落基調にあります。ここから日経平均株価が戻る可能性はありますが、もし2018年9月の値がピークだったのであれば、2018年から7ヶ月~2年11ヶ月以内に景気後退となる可能性がある、と言えるのかもしれません。

今後、もし「景気が悪化している」という報道が出てきたら、「あの時が転換点だったのかもしれない」と思い出すことになるかもしれません。

ページの先頭へ

NEWS Dictionary

[ 50音・英数字で検索 ]

期間を指定

  ~  

NEWS Calendar

78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
       
     12
31      
     12
3456789
2425262728  
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
       

NEWS Category