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ホームLevel up! 金融リテラシー知識ゼロでわかる経済金融のキホン【今さら聞けない基本のキ】経済を支える重要な存在!日本銀行を知ろう

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2019.02.19【今さら聞けない基本のキ】経済を支える重要な存在!日本銀行を知ろう

Summary

経済ニュースを見ると、重要なところで出てくる「日本銀行」。今回は、日本銀行がどうして重要なのか、どれくらい重要なのか、解説します。

日本銀行ってどんな銀行?

 

日本銀行は、個人や企業とは取引することはなく、銀行などの金融機関と取引をしています。「日本銀行」は、”銀行の銀行”として機能しています。

アベノミクス以後、経済面やニュースのトップに出てくることが多くなった日本銀行(略して日銀と呼ばれることが多いです)。2016年には、日本銀行が「マイナス金利政策」を打ち出し話題になりました。この日本銀行、銀行というカテゴリーですが、私たち個人とは繋がりがありません。私たちが銀行に預金をしたり銀行からお金を借りたりするように、銀行も日本銀行にお金を預けたり日本銀行からお金を借りたりしています。銀行が使う銀行なので、日本銀行は「銀行の銀行」と呼ばれているのです。

ちなみに、日本銀行の筆頭株主は政府で、約55%の株式(厳密には出資証券)を保有していますが、日本銀行は政府から独立した機関と位置づけられています。日本銀行は株式会社ではなく、「認可法人」という特殊な法人ですが、実はJASDAQに上場しています。株式会社ではありませんが、いわゆる株式に相当する出資証券を買うことができます。ただ、日本銀行は株式会社ではないので、株主総会は存在せず、従って出資証券を買っても議決権は得られませんので、日本銀行のオーナーになることはできません。

ちなみに、東京証券取引所に上場していないのは、資本金が1億円しかなく、東京証券取引所の上場基準を満たしていないという理由があります。

民間の銀行は、日本銀行に口座を持っていて、この口座に資金を預けています。この口座は「日銀当座預金」といって、預ける金額は日本銀行が決定しています。銀行がお金を借りる時や、銀行が他の銀行にお金を送るときもこの日本銀行の口座を使っています。この口座があることで、私たちは銀行から別の銀行への振り込みができるのです。

日本銀行の仕事って何?

 

日本銀行は紙幣を発行しています。千円札、五千円札、一万円札などの日本の紙幣には「日本銀行券」と書いてあります。日本銀行は紙幣の発行をしているので「発券銀行」としても機能しています。古くなった紙幣を回収・検査して廃棄し、新しい紙幣を供給しています。ちなみに硬貨(コイン)は日本銀行ではなく、政府が発行しています。「硬貨」はあくまでも「補助貨幣」という位置づけで、「主たる貨幣」ではないので、日本銀行の管轄外となっています。

日本銀行は「政府の銀行」としても機能しています。私たちが税金を納める先は政府ですが、集めた税金は政府が日銀に預けておくのです。そして、政府によって決められた予算に応じて、公共事業費、年金、公務員の給料の支払いや、国債の利払いなどが行われています。日本銀行は、政府の金庫の役割も果たしているのです。

日本銀行が行っている「金融政策」がとても重要

 

景気を良くしたり、景気が過熱しないようにブレーキを掛けたり、世の中の物価を安定させるために、「金融緩和」や「金融引き締め」という政策を行い、世の中に出回るお金の量をコントロールしています。

銀行は、簡単に言えば、お金を安く調達し(= みなさんが預ける銀行預金など)、それよりも高い金利で貸し付ける商売です。ですので、銀行は調達した金額分だけ目一杯の貸し出しができれば最も収益を最大化できることになります。

ただし、お金を目一杯使っていると、顧客から急に「10億円追加で貸して欲しい」というような突発的なオーダーが来た時に対応することができません。そこで、どこかに貸し出したい銀行と、急なオーダーなどに合わせ調達したい銀行のニーズを埋めるように、銀行同士で頻繁に短期の貸し借りが行われるようになりました。

この短期での銀行同士でのお金の貸し借りをしている市場のことを「コール市場」といいます。日本銀行は世の中の景気状況を判断しながら、コール市場で使われる金利を決定しています。日銀は、この金利のことを「政策金利」と呼んでいます。政策金利は、世の中の金利の基準となるので、とても大切なのです。

金融政策

 

 

コール市場の仕組みはどうなっているの?

 

コール市場の金利を下げるケース=「金融緩和」

銀行がほかの銀行からお金を借りるときに払う利息が減るので、銀行はお金を借りやすくなります。お金を借りた銀行は、お金を必要としている人や会社に、低い金利でお金を貸すことができるようになります。
すると、銀行からお金を借りる会社が増えて、設備投資をしたり、工場を拡大したり、新しく従業員を増やして会社を拡大したりするので、世の中にお金が巡って、景気が良くなって、結果としてインフレが起きやすくなることが期待できます。

コール市場の金利を上げるケース=「金融引き締め」

景気が過剰(バブル)になることを抑えるために、日本銀行は国債を銀行に売ります。すると、国債を買った銀行の手持ちの現金は減ることになります。銀行の手持ちの現金が少なくなり、お金の供給量が減ると、銀行間でお金を貸し借りする際の金利が上がっていきます。
そうなると、銀行は企業や一般の人々に貸し出しをするときの金利を高くして、元を取ろうとします。企業や個人は銀行からお金を借りると、これまでより利息を多く払わなくてはならないため、お金を借りようという動きにブレーキがかかります。こうして世の中に巡るお金の量が減っていくことになり、景気の拡大がペースダウンすることになります。景気の拡大がペースダウンすると、インフレの上昇も穏やかになることが予想されます。

インフレとデフレについては、こちらの記事もご覧ください。

日本銀行は、このように世の中の基準となる政策金利をコントロールすることで、世の中に出回るお金の量を調整し、景気や物価を誘導するという役割を担っているのです。

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